リビングと家事室をつなぐ出入口の扉。その向こうにある部屋の存在を感じさせたくないので、扉として認識させないことがこの扉に課せられた宿命でした。解決策は、扉自体に別の役割を与えること、閉じた状態でそれが、よもや扉であるとは思わない・・・そのために、巨大なオブジェのような壁としての姿が与えられました。ただし、手に触れ、開閉するため、緻密なディテールの積み重ねと操作感が求められ、多くの検討を必要としました。結果として、この空間に無くてはならない重要なアイテムとなりました。
某老舗和菓子店がクライアントの住宅に納品されたコーヒーテーブル。独創性を持ち、常に新しい洋菓子も開発しているオーナーのイメージからチョコレートブロックと名付けられました。
チョコレートブロックには、AV機器が収納され、床下配線でTVとスピーカーに接続されます。左右にスライドする扉が計8枚、豊富な収納量を誇り、シンプルなディテールと重厚な操作感を実現した、上質な家具です。